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副住職のつぶやき

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一二三

2020-11-12

「昔の人はね。『ひぃ、ふぅ、みぃ・・・ここのつ、とお』って数えたものなのよ」と小さい頃に祖母に教えてもらった。

老婆心からか、成人を迎えても祖母は私に時々、教えてくれた。

それを話始めると決まって最後に

「『ひ』から始まって積み上げていって『と』で終わるでしょ。」

「『人』はね。色々な物を積み上げて『人』になるものなの」

「楽しい事も悲しい事も全部、『人』になる為に大切な事なのよ。」と言っていた。

当時は、大して気にせず聞いていたが、成人を迎えて二十年近く過ぎた今、思い出すと改めて祖母の偉大さに気付く。

お釈迦様のお言葉の中に

「諸仏の所において 大願を成就して 衆生を愍れむが故に人間に生ずるなり」(妙法蓮華経法師品第十)とある。

苦しい事も悲しい事も乗り越えて、更には衆生(生きとし生けるもの)を愍れんで人間として生を受けるのであると御教示下さっている。

人間とは色々な事を乗り越えて生きていくものであり、誰にでも慈しみの心持って生きていくものであると読み取る事が出来る。

 

「誰にでも優しくしなさい」と子供には教えてはいるのに、自分は中々出来ずにいる。

大人である私たちが襟を正すところに今、来ている。。

誰のもの?

2020-11-06
おはようございます。
先日、三十年近くあった私の実家が取り壊されました。
老朽化に伴ったものですから仕方ないですね。
父からの話では業者に引き渡された後、更地にして建売住宅として販売されるとの事。
いよいよ、引き渡しの前日、家族そろってガランドウになった居間に御宝前を設えて読経させていただきました。

家具やカーテンなど取り外された実家は幼少期の時に付けた傷や落書きだけが壁に残っているだけでした。
読経しながらも目に入ってくるそれらを見ていると色々な事を思い出します。
おかしなもので、楽しかった事よりも怒られたり、喧嘩したり、悲しい出来事が家族に降りかかってきた時の事の方がより鮮明に思い出すものですね。

私達家族が住む前にもこの地で思い出を作り、取り壊された後は新しい人達が思い出を作って行くのでしょうね。
土地や家、服や車は最後は必ず誰かの手に渡るものなのでしょうね。
「私の物だ」と言っている物は誰かの物であって誰かの物でないのです。
            
お釈迦様の言葉の中に
  【今此の三界は皆是れ我が有なり。その中の衆生は悉く是れ我が子なり】「妙法蓮華経譬喩品第三」

今この世界はお釈迦様の所有の物で、その世界に住む生きとし生ける者は全て私の子供達です
と仰っています。

この世界に存在する物は全て親であるお釈迦様からお借りしている物です。
無い物を欲しがる私達ですが、今あるものに感謝をして大切にしていかないといけないのです

              合 掌

いよいよ残り2カ月

2020-11-01
お久しぶりです。11月に入り急に寒くなりましたね。霜月と呼ばれるだけありますね。
いよいよ残り2カ月になりました。突然ですが、2020年を迎えた時に立てた目標って覚えていますか?
私自身、振り返って考えてみると・・・・忘れました""(-""-)"
人から聞いた話ですけど、新年の目標達成率って1割ないみたいですよ。
難しいものですね。来年こそはその1割に入りたいですね。
目標を掲げて燃えていた自分。今の自分とは雲泥の差があり、正直情けないなと思います。
過去を振り返ったり、未来を想像して一喜一憂するものです。それは仕方ないことです。
でも、皆さんご存知の通り、日々は今の連続です。今をどう生きるかが大切ですよね。
過去のトラウマで未来が決められてたまるかと思っています。
冷静に考えてみると悪いことが起こるのではないかと決めつけているのは周りではなく、「私」なのです。

お釈迦様の言葉に「過ぎにし事を悲しまず、来たらぬ事にあこがれず、今ある事に身をおけば、その顔色(がんしょく)やほがらかならん」とあります(法句経)

明日からではなく、今からですよ。
私も頑張って生きまーす。

                       合  掌








恩返し

2020-10-08
おはようございます。
ご覧の通り、HPをリニューアルさせていただきました。
操作方法が変わったので手こずってしまいまして、掲載が前回より空いてしまいましたね。すみません。
なんて言い訳ばかりしていてはいけませんね。

先日、『両親の回忌をしてほしい』とのご依頼をいただきましたので、お勤めさせていただきました。
本堂にご両親の位牌と笑顔の御遺影。
それをじっと見つめている息子さん。そんな姿をご法事前に後ろから見守らせていただきました。

私達が生まれる時、母は命がけで出産に臨み、父は命がけで祈った事でしょう。
やっと生まれてきた私達を笑顔で抱き上げてくれた事でしょうね。

人は泣いて生まれてくるものですから、笑って人生を全うしたいですね。

私達日蓮宗の開祖である日蓮大聖人は「恩を感じ、恩を返す」という事を最も大切にされた方です。
その方のお手紙の中に

親によき物を与えんと思て、せめてする事なくば一日 二、三度笑みて向へ】と仰っています。

笑顔で迎えてくれた両親に笑顔で恩返しできるといいですね。

                  合 掌


お陰様で無事終了しました

2020-09-26
お陰様でお彼岸合同慰霊祭が無事終了しました。
ご用意させていただいた記念散華は全てお持ち帰りいただきました。
一枚一枚、心を込めてお経文を書かせていただきましたが、時には「もし誰も参拝してくれなかったら・・・」という不安にやりこめられそうになりました。
でも、今はお持ち帰りいただいた事が嬉しくて、ご参拝いただいた皆様に感謝の言葉を言いたいです。
コロナ禍で不安いっぱいの現状ですが、幸せな気持ちにさせていただきました。
人によっては「大げさだなぁ」と言われてしまいそうですが、些細な事ですが幸せはどこにでも転がっているのかもしれませんね。
私達がただ気付けないだけなのかもなぁと思います。

僧侶だから何でも分かっているような顔していてはいけませんね。これからも皆様から学ばせていただきます。

                                              合 掌

宗教法人 日蓮宗 昇龍山 妙宣寺
むさしの聖地 永久の郷
〒336-0963
埼玉県さいたま市緑区大門2001番地2

TEL:048-812-1771

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